本当に頼りになる医業コンサルタントとは?

2019.07.04クリニック開業の心得

本当に頼りになる医業コンサルタントとは?

頼りになる医業コンサルタント

開業プランを提示しても、「やっぱり開業は…」と諦める医師は、相談全体の3割にのぼります。しかし、それはある意味で「きちんとしたアドバイスをしている証拠」ともいえるでしょう。

ここでは、本当に頼りになる開業コンサルタントになるためにも知っておきたい、開業コンサルタントのスタンスについて触れていきます。

本当に頼りになる医業コンサルタント

開業相談をしてきた勤務医の3割が、開業プランを詰めていく間に開業を諦めてしまいます。「こんなにお金がかかるのか…」「思ったエリアでの開業ができないなら…」などの理由で、開業を諦めてしまいます。

これまでも別の記事で触れてきた通り、開業するにはさまざまなことを考えなければいけません。開業には、多くのお金もかかります。

関連記事:開業コンサルタントが教える【病院・クリニックの資金計画】の立て方~診療科別~

多額の費用をかけてまで本当に開業をする必要があるのか?見極める必要があります。本当に良いコンサルタントは、無謀な計画をしません。

諦めて勤務医を貫くことも、決して悪いことではありません。何がなんでも開業する必要はないのです。

複数の開業コンサルタントに相談を

開業コンサルタントの多くは、初期の相談になればなるほど、無料で相談に応じてもらえます。まず、これから開業を相談する医師は、必ず2〜3社に相談して、開業プランをそれぞれ提案してもらいましょう。

その中で、考えなければいけない項目も検討がつくようになり、開業が妥当なのかについても考えられるようになります。

開業コンサルタントの中には、公的な手続きだけを代行するような会社も多いですが、それだけでは開業は不可能だということにも気づくことができるでしょう。

土地探しはもちろんのこと、就業規則などの作成も開業には必要なこと。とにかく細部までアドバイスをする開業コンサルタントであれば、開業するかしないかの検討も、きちんとできるはずです。

“集客”の必要性も

頼りになる医業コンサルタント

開業すれば経営が成り立つという時代は終わりました。そのため、口コミだけでの集客が難しい場合には、個人のクリニックでも集客方法をきちんと考えなければいけません。

最近ではどんなクリニックでもきちんとホームページを整備していますが、それは、集客にとても有効だからです。場合によっては、クリニック検索のポータルサイトを活用するなどして、積極的に集客を計画する必要があります。

広告は費用のかかることですので、むやみな広告出稿は御法度。予備知識がないのであれば、開業コンサルタントに頼るしかありません。一方で、開業コンサルタントもこのようなニーズに応えるだけの知識が必要です。

競合になりたくないなら

これから開業しようと思っているなら、知り合いの開業医からコンサルタントを紹介してもらうのも1つの手です。ときに、「競合になるといけないから、知り合いとは違うコンサルタントにお願いしよう…」という話を聞きますが、実際は同一のコンサルタントのほうが、競合しないように配慮してもらえるはずです。

まとめ

本当に医師の方に寄り添おうとする開業コンサルタントは、無理に開業を勧めようとしません。医師の方の資金状況や現状を踏まえてコンサルティングをします。

必要な人に必要なアドバイスをする、それが「本当に頼りになるコンサルタント」なのではないでしょうか?

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