クリニック開業後の経営状態も左右する、開業コンサルタントの選び方

2015.04.30開業準備

クリニック開業後の経営状態も左右する、開業コンサルタントの選び方

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クリニック開業準備は医師自身が行うこともできますが、本来の資料業務とはまったく違う知識も必要となります。現在ではそのサポートを専門とする開業コンサルタント会社も数多くあります。今回はそれらの特徴と、選定のポイントをみてみましょう。

開業コンサルタントに依頼できること

クリニック開業コンサルタントに依頼できるサポートは、実にたくさんあります。

■開業コンセプトの文書化

■事業計画書の作成

■開業用地の調査、選定、診療圏調査、確定

■開業に向けた不動産契約

■金融機関との交渉を含めた開業資金の調達

■内外装の設計、工事業者の選定と交渉

■医療機器や什器備品の選定、契約、導入

■スタッフ募集、採用面接

■ホームページの作成、管理を含む、開業前から開業後までの広告宣伝

■税務署・労働基準監督署を含む、開業に関する各種申請業務の届出

■職員トレーニング

これらを全て一括でサポートしてくれるところもありますし、必要なものだけを依頼することもできます。

経営母体によっても対応が違う

開業コンサルタントは、例えば製薬会社や医療機器メーカー・商社などが専門の部署をもっていることがあります。この場合、開業コンサルタント自体は無料あるいは格安でも、そのメーカーを通して医療機器等を購入したり、提携先の会社を通して内外装の工事を行うことが一般的です。
また、会計事務所や税理士など、お金に関わる専門家が開業コンサルタントを行っていることもあります。この場合、開業資金や運転資金、税金対策などはやはりプロです。それ以外の例えば医療機器等の購入などについては、提携している医療機器メーカーを斡旋されることもあります。
さらに、それぞれに精通した人物を集めて開業コンサルタントを専門としている会社もあります。最近では、ある分野(科)に特化した開業コンサルタントを行っている会社もあります。

開業コンサルタント選定のポイント

開業コンサルタントにもさまざまな形態、経営母体がありますので、それぞれの特徴を理解し、充分に比較した上で選定する必要があります。開業コンサルタントへの報酬としては、無料から数百万、中には一千万単位となることもあり、その差はとても大きいのが現実です。注意したいのは、その報酬が妥当であるかを見極めることです。
もっとも決め手となるのは、開業に至るまでのプロセスだけではなく、開業後に経営状態を安定させられるかという点です。公表されている過去の実績だけではなく、医師仲間や信頼できる人物からの情報を元に判断します。
開業したい地域が決まっている場合は、工事業者の選定や見込み患者数調査など、その地域の情報に精通した開業コンサルタントを選定するのも良いでしょう。

 

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