新患増のポイントは”キッズルーム“にあり!

2015.04.30開業準備

新患増のポイントは”キッズルーム“にあり!

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これからクリニックを開業するのであれば、どんな科を標榜するにしても、キッズルーム(キッズスペース)の併設は必須のサービスといえます。今回はその理由を考えてみます。

キッズルームを利用するのは

キッズルーム(キッズスペース)を利用するのは、主に小児の患者です。外来診察までの待ち時間、会計までの待ち時間など、小児の患者にとっては退屈で不毛な時間です。しかしそこにキッズルームがあれば、小児の患者でも大人しく順番を待つことが出来ます。大声で泣き出すこともなく静かに遊んでくれれば、他の患者へ迷惑をかけることも少なくなります。さらに小児の患者にとって“また来たい場所”になれば、受診を嫌がることも少なくなります。
ここまでは、小児科なら当たり前の光景かもしれません。しかしキッズルームの利用者は、小児の患者だけとは限らないという点がポイントです。患者が成人であっても、その子ども達は一緒にクリニックに通ってきます。ここ数年、成人患者に同行してきた子ども達が、親の診察の間はキッズルームで退屈せずに待っている、というケースが増えているのです。

小児科以外でもキッズルームが必要な理由

核家族化が進んだ現代では、一定の成人の自由時間は子どもたちと行動を共にしていることが多いのが現実です。このため、夜間や土日診療を行うクリニックでは、どの標榜科であっても子どもの姿を見かけることが多いでしょう。
共働きの世帯が増えている地域では、祖母や祖父が日中の育児を代行しているケースも増えています。厚生労働省の「21世紀出生児縦断調査」によると、子ども(1歳6カ月)のうち、4人に1人は祖母、10人に1人は祖父から、普段の育児を受けているそうです。すると必然的に、高齢者を対象とした標榜科のクリニックでも、子どもの姿を見かけるようになります。
さらに婦人科や泌尿器科、眼科や耳鼻科など、小児科だけではカバーできない小児患者が受診する可能性のある標榜科もあります。つまり、どんな科を標榜するクリニックでも“子どもを連れていても安心して受診できる“ということが、新患患者増につながる策の1つなのです。

どんな設備が必要か

キッズルームには、特別な壁やドアは必要ありません。むしろ成人の目線より低い仕切りで、子ども達の遊ぶ姿が確認出来る方が安全です。
キッズルーム内には、以下のような“子どもが遊べるもの”を準備します。
■ビデオが見られるテレビと、子ども向けビデオ数本
→ただし、ビデオの入替はクリニックスタッフしかできない工夫も必要です
■木製の積み木や、1つのピースが大きめなブロック
→1つのピースが小さいものは、誤嚥の危険性がありますので避けましょう
■女の子向けにはぬいぐるみやおままごとのセット、男の子向けにはミニカーや戦闘もののフィギュアなど
→定期的に洗浄や消毒を行うなど、衛生管理も必要です
■年齢層に合わせた絵本数冊
→0歳児向けの絵本から、小学校低学年程度の読物まで数冊は揃えましょう
キッズルームで遊ぶのは、0歳児からおおよそ小学校の低学年(10歳児)くらいまでと考えて良いでしょう。
それ以上の年齢層では、自分でゲーム機や本などを持ってくることも多いですし、待合室で大人しく待っていることもできるようになります。

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