2015.02.23開業準備
病院や医師を選ぶ患者の判断基準・考え方を知り、思い当たる点があれば悪い点は直し、良い点は伸ばすことで、病院経営にとってプラスにできるでしょう。
そこで、メディケア生命保険が2014年に、1年以内に通院した経験のある20歳から59歳の男女1,000名に調査した結果が発表されていますのでご紹介します(複数回答)。なお、今回の調査における「病院」には、医院・診療所・クリニックが含まれています。
長生きに、病院・医師は重要と思いながらも、難しいと回答する人が多いのは、現状、信頼できる、あるいは満足できる病院、満足できていないからと推測できます。
年代別にみると、「かかりつけの医者の紹介」を参考にしているのは高齢者に多く、「病院のホームページ」「病院検索サイト」は若い年齢層に多くなっています。
男女別では、「医者の評判」について女性は70.0%が重視し、男性の50.4%を大きく上回ります。他にも、女性のほうが男性より「医者・スタッフの対応の丁寧さ」(女性58.6%、男性35.6%)、「医者・スタッフの相談のしやすさ」(女性47.4%、男性29.2%)などの多くのことに関して重視しています。女性専用クリニックでは評判を上げていく取り組みが必要です。
また、どのような医者に診てもらいたいと思うかについては、「説明がしっかりしている」が88.9%。「話しやすい」が77.7%、「経験が豊富」が56.4%、「正直に話してくれる」が54.7%、「話を聞いてくれる」が53.6%。こちらに関しても女性が男性より重視しています。なお、医者とのコミュニケーションについて、約3人に1人の34.2%が苦手と回答しています。
ホームページ、検索サイトの両方を含めると、上位2項目と同等の重みがあり、インターネットでの情報発信が重要なことが分かります。
待ち時間に関する不満が多いことから、評価を上げるには待ち時間対策を行うと効果的です。