開業後の患者数安定に向けた診療圏調査

2015.02.17開業準備

開業後の患者数安定に向けた診療圏調査

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開業医が新規開業を考える場合、事前の診療圏調査はとても重要です。
診療圏調査とは新規開業予定地の統計的人工推計や近隣エリアの他の医療機関の受診状況データなどを分析して、今後の受診見込み患者数を推定するマーケティング手法です。
昼夜間毎の男女別、年齢別の人口分布や、近隣の医療機関規模毎の患者導線などが有力なデータとなります。
診療圏調査をもとに開業した後、安定した患者数を獲得するためにはいかに紹介患者を増やすかがポイントになります。
紹介患者を送ってくれる地域の開業医や病院の医師たちというのは、病院の医師か診療所の医師か、専門分野や出身大学の違いなど、少し考えただけでも多種多様です。
このような多様な医師たちを相手にしたとき、単純に広告を打つことは効果的でしょうか。地域の会合などに出ていれば、それで紹介がどんどん増えるものでしょうか。患者集客を考えるためには、やはり費用対効果を考える必要があります。医師1人が効果の薄い患者集客のために時間を使うことは、少なくとも経済的には大きな無駄です。
こうした無駄を防ぎ、最大の集客効果を得るために、診療圏調査のデータを使った「マーケティング」を活用します。このマーケティングのコンセプトは、多種多様な側面を持つ医師や患者を、ニーズや特性などからうまくセグメンテーション(分類)し、そのセグメント(グループ・属性)ごとのニーズを把握し、それに合わせてメリハリのある患者集客の打ち手を講じることです。

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