患者に求められるかかりつけ医とは

2021.10.02トレンド・ニュース

患者に求められるかかりつけ医とは

患者にとってかかりつけ医を持つことには多くのメリットがあります。かかりつけ医は日頃から患者に接し、その健康状態を把握しているため、患者も安心してクリニックを受診することができます。

今回は、患者がかかりつけ医を持つメリットについて紹介していきます。

かかりつけ医とは

日本医師会ではかかりつけ医を「なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」と定義しています。

つまりかかりつけ医とは、健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のこと。

地域に密着したクリニックの医師は、かかりつけ医として患者の大きな支えとなることができます。例えば、子供の頃から慢性的な病気で長く通院している患者にとっては、自分の健康状態を把握している慣れ親しんだ医師は、非常に身近で心強い存在でしょう。

かかりつけ医が求められるものとは

厚生労働省の調査によると、患者は次のような役割をかかりつけ医に求めていると報告されています。

患者の健康状態を把握している

患者はかかりつけ医に、自分の健康状態を把握していてもらいたいと考えています。

特に持病のある患者にとっては、自身の状態を説明するまでもなく理解しているかかりつけ医の存在は、大きな安心に繋がります。そのような患者は、持病以外の怪我や病気を患った時も、まずかかりつけ医に相談するでしょう

体調の変化を感じた時にかかりつけ医に相談すれば、持病との兼ね合いも熟知したうえで、的確なアドバイスをしてもらえる。そのような関係性を、患者は求めています。

必要なときに専門の病院を紹介してくれる

医師の専門ではない症状で受診した場合でも、病状に合わせて他の病院を紹介してもらうことができ、さらには自分の健康状態を的確に相手の医師に伝えてもらうことができます。

病気の発見が早まる

患者の普段の健康状態を把握しているかかりつけ医なら、いつもより血圧が高いなど小さな異変に気付く可能性が高まり、病気の発見に繋がります。

逆に、かかりつけ医がない患者は受診を躊躇しがちです。誤った自己判断をしてしまったり、効果のない市販薬を飲んでしまったりと、病気の発見が遅れることもあります。

どんな症状でも相談にのってくれる

多くの方が感じているのは、うつ病など心の病へのリスクです。心療内科や精神科には行きにくいと考える患者は少なくありません。そのような時に気軽に相談できる存在として、かかりつけ医への期待が高まっています。
どんな症状でも診療してもらえるのはかかりつけ医のメリットといえるでしょう。

参照:厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000152695.pdf

まとめ

かかりつけ医がいる患者は、自分の健康状態に対する意識の高い傾向があります。健康を維持していくために、かかりつけ医の専門的な手助けを求めているのです。かかりつけ医は、自分の身体について相談できる大切な存在です。患者が求めているかかりつけ医の役割について、もう一度考えてみましょう。

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