2021.09.25トレンド・ニュース
みなさんは医療の現場において、どの程度、情報セキュリティ対策に力を入れていますか?医療機関でも一般企業と同じように、ウィルスメールやハッキングなどが大きな問題となっています。クリニックで取り扱う個人情報は大切に保管しなければいけません。そこで医療機関で注意したい情報セキュリティに対する問題や対策について紹介します。
医療機関では、次のような状況での情報漏洩が考えられます。具体的にどのような問題が起こるのかを確認していきましょう。
患者さんの個人情報をメールで送ってしまったり、データをUSBなどに保管して外部に持ち出してしまったりなど、スタッフ個人のミスで情報を漏洩してしまうことがあります。また、クリニックの端末からインターネットを使用する際、問題のあるサイトにログインしたことによって情報が漏洩する事例も発生しています。
ウィルスに感染すると、パソコンに保存されているデータが利用できなくなったり、画面が動かなくなってしまったりするなど、業務に大きな支障を与えてしまうことがあります。また、ビジネスメール詐欺による金銭被害も起こっています。
内部で働くスタッフが個人情報を持ち出して悪用するなどの不正行為が増えています。これらは犯罪であるため、スタッフに周知し、問題発生を防がなくてはいけません。患者さんの情報が洩れてしまえば、クリニックの信用にもかかわります。
大切な情報を守るために、クリニックにも情報セキュリティ対策が必要です。次のような対応を普段から心がけておきましょう。
利用しているパソコンやzoomなどのアプリは常に最新状態にしておくことが大切です。その都度アップデートしておくと、外部の攻撃から守ることができます。
覚えられないからといって全て同じパスワードにしていませんか?1234などのわかりやすいパスワードもすぐに見破られてしまいます。設定したパスワードを不必要な人に見られないように保管することも必要です。
ウィルスメールやハッキングなど外部からの脅威は、常にさまざまな方法で攻撃をしかけていきます。その時々に流行していたり、頻繁に起きている問題を知っていれば、前もって対策を講じることもできます。また、よく知っているような大きな企業からメールが来ても簡単にログインしないなど、基本的な防犯知識として持っておくことは、自院を守ることに繋がります。
医療機関における情報セキュリティ対策は大きな課題となっています。専門的すぎて自院だけでは管理できないと考える方もいるかもしれません。そんな時は、専門家に相談するのもひとつの方法です。また、自院のスタッフを対象に定期的に勉強会を開催し、基本的な知識を持ってもらうことも必要です。