コロナ禍で考えるクリニック経営と具体的な対応策

2021.04.05トレンド・ニュース

コロナ禍で考えるクリニック経営と具体的な対応策

新型コロナウイルスの影響から多くの医療機関では、病院経営に大きな影響を受けています。特に、発熱患者が多い内科では37度5分以上の患者の受診を断っているケースが多いため、ほとんどのクリニックでは患者数が減っています。

ところが、患者数が減ったという医療機関もあれば、これまでと変わらず患者数は維持できているという医療機関もあります。この違いについて紹介していきます。

 

一部のクリニックの患者は増えている

発熱患者など新型コロナウイルスの症状の患者が来る可能性のある医療機関は、コロナ禍で患者数が減っています。

一方で、美容外科など内科的な症状と無関係な医療機関は、来院する患者が増えたという話も聞かれます。テレワークが普及したことで平日に病院に行きやすくなったことも、来院数を増やす要因になっていると思われます。

 

発熱などの患者が多い医療機関の対応策

新型コロナウイルスの影響を受けやすい医療機関では、患者さんが安心して通える環境づくりが増患につながります。具体的な対応策を挙げていきましょう。

オンライン診療をとりいれる

オンライン診療を採り入れたことで患者が増えた医療機関があります。オンライン診療なら感染するリスクがないので、安心して受診することができるからです。

予約診療のみにする

予約制にすると、他の患者さんと接触する機会が減るため、感染リスクを抑えることができます。患者さんには、予約時間の5分前にならないと入れないなどの制約をつけることも必要です。もし、他の患者さんと同じ時間になってしまったら車で待ってもらうこともできます。

待合室は人数制限をする

待合室の広さに合わせて、待機できる人数を制限します。もしくは、隣に座れないように注意書きを椅子に張る方法もあります。密を防ぐことができ、それを対外的にアピールできれば、患者さんも来院しやすくなります。

気軽に相談できる体制を整える

来院するべきかどうか迷っている患者さんには、安心していただけるようなサービスを提供します。例えば、電話やホームページで来院について相談できるような環境を整えます。

医師から指示を得ることで、患者さんに来院の意識を高めることができます。

会計の時間を減らす

患者さんが病院に滞在する時間を減らすためには、待ち時間や、診察が終わった後の会計時間をできるだけ短縮しなければいけません。受付で滞在する時間を減らすには、自動支払機を導入するのも一つの手段です。

 

まとめ

多くの病院では感染対策に力を入れていますが、うまく患者さんに伝わっていない部分があります。まずは、手指の消毒やマスクだけでなく、オンライン診療・自動精算機の導入など患者さんが安心できる材料をそろえること。それと同時に、対策を施していることを対外的にアピールすることも大切です。

大切なのは、これまでとはちがう方法で受診できる環境を整えることです。まずはできるところからはじめていきましょう。

 

 

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