2021.04.13成功するクリニック経営
経験豊富で能力の高いスタッフを採用しても、現場で働きだしたら想像よりも実力を発揮できない場合があります。経営側、採用される側がお互いにミスマッチを防ぐために、募集、書類審査、面接で相手のことをしっかりと理解しましょう。
今回は、人材募集から面接まで、採用時に注意したい点について紹介します。
スタッフを募集する方法には、ハローワークを利用する、インターネットの求人媒体を利用する、人材紹介会社を利用するなど、いくつかの方法があります。手間や費用をどれくらいかけるかで募集方法を選びます。
ハローワークで募集するメリットは、料金がかからないことです。そのため、採用したいと思える人物が見つかるまで、継続して募集し続けることができます。デメリットは、掲載できる情報量が少ないため、自院の魅力を伝えるのが難しいことです。
インターネットの求人媒体のメリットとして、掲載できる情報量が多いことが挙げられます。賃金や条件はもちろん、画像や、具体的な情報を掲載することができるため、自院の想いを伝えやすく、より的確な人材とのマッチングを期待できます。唯一のデメリットは費用がかかることでしょう。
人材紹介のメリットは、条件にあった人材を採用しやすいことです。ただしこの方法も費用がかかります。
書類審査をするには、郵送、メール、インターネットのフォーマットを使うなどの方法があります。書類審査には、履歴書の他に、職務経歴書を送ってもらいましょう。
書類審査では、内容はもとより、
・丁寧に書かれているか
・フォーマットに沿って書かれているか
・誤字脱字はないか
をチェックしましょう。仕事に対する慎重さを推し量る、重要なポイントです。
他にも、勤続年数、退職した理由、自院との仕事と関連があるかなども確認します。書類審査で条件に合っている人がいれば面接に進みましょう。
新型コロナウイルスの影響から、Zoomなどのウェブ会議システムを使ってオンラインで面接する企業が増えました。クリニックもこのような方法を考えていかなくてはいけません。少しでもクリニックへの人の出入りを少なくし、感染を防がなくてはいけないからです。ウェブ会議システムを使用すれば、パソコンやスマートフォンを使用して面接をすることが可能です。
また、面接で聞く内容についてもあらかじめ決めておきます。もちろん回答の内容も大切ですが、態度や言葉遣いにも注目しておきましょう。あらかじめ評価シートを作っておくのもひとつの方法です。
急にスタッフが辞めてしまうなど、できるだけ早く優秀な人材を雇い入れたい状況も考えられます。しかし、いざその時になると、希望に合った人材を迅速に採用することは難しいものです。急な採用にも対応できるように、募集から採用まで流れを常に確認し、準備しておきましょう。