2021.07.08成功するクリニック経営
病院を開業するときに迷うのは、医療機器を購入するか、またはリースするかではないでしょうか?できれば、他院にない医療機器を導入したい。ニーズの高い医療機器も導入したい。しかし医療機器は高額であるため、購入するとなると躊躇する場合もあるでしょう。
ここでは、医療機器の購入とリースのどちらにメリットがあるのかを考えてみましょう。
高額の医療機器を購入する場合は、その医療機器にどれくらいのニーズがあるかを考えることが大切です。その医療機器は自院の治療に必要なものかどうか、増患を望めるものであるかどうかです。高額な導入費用をペイできるかどうか、しっかりと資金計画を立てましょう。
一度に全部そろえるのではなく、必要なものから計画的に購入するというのもひとつの方法です。
リースのメリットは、初期投資を抑えられること。開業当初はお金がかかるため、できるだけ出費を抑えたい方も多いでしょう。また、医療機器の中ではリースに向いているものもあります。レセコン・電子カルテなどは常に新しい機能を備えられているのでリースに向いています。また一般的にリース料金には、固定資産税や保険代金などが含まれています。そのため、事務手続きの負担を軽くできるのは大きなメリットです。
デメリットは、購入する場合に比べて手数料や金利が高くなる点。また、リース契約期間中は途中で解約することはできない点です。このようなメリット・デメリットを考えて、リースにするか購入するかを決めていきましょう。
高額の医療機器を購入する場合、その費用をどのように調達するかもポイントになります。
例え自己資金が十分にあった場合でも、長い医院経営を続けていくなかで、運営資金を手元に残しておくことはとても重要です。まずは必要な医療機器をリスト化し、銀行からの借り入れも視野に入れましょう。
銀行からの資金を借り入れするのは、とても手間がかかります。医療機器の見積書や確定申告の書類、印鑑証明など多くの書類を準備しなければいけません。借り入れには煩雑な手続きが必要なことも考慮しておきましょう。
高性能の医療機器を導入するには多額の費用がかかるため、購入するかリースにするか迷うところです。たとえ自己資金があっても、最初に多額の費用を使ってしまえば、その後の経営判断に大きな影響を与えます。資金計画に沿って、医療機器を購入するかリースにするかを考えていきましょう。