2022.12.26成功するクリニック経営
クリニックで働く医療事務スタッフと看護師は、その立場の違いから、人間関係においてトラブルを起こしがちです。クリニックという狭い空間で働いているため、密になりやすく、ストレスがたまりやすいことも原因として考えられます。
では、自院内で人間関係のトラブルを起こさないためには、どのような対策が必要なのでしょうか?今回は、医療事務スタッフと看護師の間で起こりやすいトラブルと対処法について紹介します。
医療事務スタッフと看護師では、仕事上の役割が大きく異なります。接する機会は多いのに立場が異なることが、人間関係のトラブルを招く最大の要因となっています。
また、専門的な知識を持つ看護師のなかには、医療事務スタッフを立場の低い人だと考える人もいます。このような意識が上下関係を生み、医療事務スタッフと看護師の関係を悪化させていきます。
クリニックによっては、看護師不足が大きな問題となっています。看護師の離職を防ぐために過度に大切に扱うことで、医療事務スタッフとの間に軋轢を生むケースも少なくありません。看護師の意見は尊重するけれど、医療事務の意見は通らないといった場面もあるかもしれません。このような不公平感が原因となり、トラブルが起きることもあるのです。
医療事務スタッフと看護師の間に人間関係上のトラブルが起きていると感じた場合は、院長など、他の職種の第三者が間に入ることが必要です。そのまま放置しておくと、時間の経過とともに悪化していく可能性があります。
具体的には、まず双方の話をよく聞き、それぞれの立場に理解を示しましょう。次に、医療事務スタッフと看護師の仕事の必要性を両者に伝えます。さらに、必要に応じて三者で話し合いの機会を持ちましょう。話し合いを経て互いの立場を理解することで、多くのトラブルが解決に向かうでしょう。
人間関係上のトラブルを防ぐには、院長など現場のリーダーと話し合う機会を定期的に持つことが必要です。何か困ったことはないかと聞くだけでも、スタッフのストレスは軽減します。
忘年会や社員旅行など、院外での親睦の機会を持つことも、関係改善のきっかけになるでしょう。
また、小さなことですが、スタッフ同士のあいさつを徹底することも大切です。あいさつをしないような関係が続けば、前向きな気持ちで働くことはできません。全てのスタッフが互いにコミュニケーションをとりやすい、オープンな雰囲気の職場を目指しましょう。
クリニック内にかかわらず、人間関係のトラブルはちょっとしたきっかけで起こることがあります。普段から気軽に相談できる環境を整え、大きな問題が発生する前に対処しておくことが重要です。