後継者がいない! 医院継承の第一歩目に踏むべきステップとは

2022.07.20成功するクリニック経営

後継者がいない! 医院継承の第一歩目に踏むべきステップとは

クリニックを経営しているドクターであれば、一度は「将来このクリニックを誰に継承しよう?」と考えたことがあるのではないでしょうか。決まった継承者がおらず、漠然と「誰かに引き継いでもらいたい」と考えてはいても、具体的に何をどこから始めればいいかわからない・・・という方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、医院継承するうえで、最初に踏むべきステップについて考えていきましょう。

 

医院をだれに継承するのか

ほとんどの方が最初に直面するのは、医院を継承するうえで最大かつ最重要事項である「誰に継承するのか」という問題です。

親族などの身近な人から候補を探すのが一般的ですが、適合者がいない場合には医師会を通してマッチングする方法もあります。

親族間で継承する

院長自身の子など、身近な親族が医師をしている場合、親族間で継承することが第一の選択肢となります。

近しい存在であればあるほど、明確な取り決めもないまま「きっと継いでくれるだろう」と思い込んでしまいがちですので、早いうちから継承する側の意思を確認しておくことが大切です。

第三者に継承する(M&A)

家族や親族にクリニックを継承する人がいない場合、自院あるいは他院の勤務医など、第三者に継承する方法が考えられます。

かつては「親から子へ」家業が継承されるのが当たり前でしたが、現在では、第三者継承(M&A)の割合が親族間継承を上回っているというデータもあります。

 

 

医業継承で専門家の手を借りるべき理由

親族間継承であれ、第三社継承であれ、医院継承をするにはさまざまな法的手続きや専門的な知識が必要です。しかし大抵の場合、院長は多忙です。継承問題に頭を悩ませ、時間をかけることで、本来の仕事であるはずの診療活動に影響が出てしまっては、本末転倒になってしまいます。

院長が自分の仕事を続けながら、安心して医院の継承を成功させるためには、医業継承の専門家である仲介業者に、アドバイスや手続きの代行を依頼するといいでしょう。継承先が決まっていない場合は、独自のコネクションで、条件の合う候補を探してくれるでしょう。

医院継承の前後に発生するトラブルも、間に入って解決してくれます。

 

専門家に依頼する前に準備するもの

専門家に相談する前にどんな準備が必要なのかを、考えてみましょう。

 

◆ 家族や親族などに医院を継承する意思を確認しておく
◆ 親族に継承する場合、相続について考えておく
◆ 第三者継承を考えている場合、どのような候補がいるかを考えておく
◆ 知り合いのドクターに話を聞くなどして、信頼できる専門家(仲介業者)を探す
◆ 継承する時期を具体的に考える

 

まとめ

医院継承には専門的な知識が必要なうえ、多くの煩雑な手続きに追われます。さまざまなトラブルも考えられます。多忙な院長をフォローし、決断の手助けをするためにも、経験豊富な専門の仲介業者に依頼することをお勧めします。

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