2021.11.19成功するクリニック経営
新型コロナウイルス感染拡大の影響から、赤字経営に陥るクリニックが増えています。
なんとか今の状況を保ちながらコロナの終息を待ちたい。スタッフに迷惑をかけたくない。そういった思いで経営を続けている方もおられるでしょう。
今回は、経営状態を少しでも改善するために、節減できる経費について確認していきましょう。
医療機関の経営で大きな負担となっているのは人件費です。ただし、優秀なスタッフがいなければ経営を続けていくことはできません。無理のない範囲でスタッフの数を削減し、少数精鋭で運営していく方法を模索しましょう。
また、採用のための広告費、スタッフ教育にかかる費用についても、もう一度見直すことが必要となっていくでしょう。
病院で利用している検査機器の見直しを考えたことはあるでしょうか?毎月かかる莫大なランニングコストを削減できるとすれば、長期的に見ても、経営改善に非常に有効です。
また、治療や処置に使われるガーゼ・注射針・包帯などの消耗品も、コスト削減の可能性を模索してみましょう。小さな違いであっても、毎日積み重なれば大きな節約になります。
来院数の減っている今だからこそ、各持ち場の仕事内容を見直してみてはいかがでしょうか?何にどれだけ時間がかかっているか細かくメモを作り、一つ一つの作業が本当に必要なのか、必要であれば削減できるものはないか、見直してみるのです。無駄な作業を省くことは経費削減に直結します。
新型コロナウイルスの影響から、多くの職場や医療機関でスタッフの働き方が変わってきています。感染予防の観点からも、自動精算機や予約システムを導入する医療機関も増えています。新しいシステムの導入にはコストがかかりますが、ITを活用することで作業効率が上がり、来院する患者数も予測しやすくなるため、計画的なクリニック運営が可能になります。結果的には人件費の削減にも繋がっていくでしょう。
これまでは、駅や電柱などの目立つところに看板を出したり、新聞や雑誌に広告を出したりすることで集患してきた医療機関もあるでしょう。しかし、時代と共に情報収集の手段は変化してきています。自分にあった病院をできるだけ早く見つけるために、多くの患者がインターネットを活用しています。
自院のことを知ってもらいたい。でも経費は削減しなければいけない。そんな時に非常に有効なのが、ホームページやSNSを使用した情報発信です。ホームページは、お知らせやブログを頻繁に更新し、常に最新の情報を保つようにしましょう。FacebookやTwitterなどのSNSも無料で使用できるうえ、継続的な発信をすることで多くの方の目にとまるきっかけとなるでしょう。
現在、多くの医療機関が新型コロナウイルスの影響から赤字経営に悩んでいます。経営を改善していくためには、これまでのやり方を一つずつ見直していかなければなりません。まずは広告費を削減してSNSで情報を発信するなど、すぐにできそうな小さなことから始めていきましょう。