2021.03.01成功するクリニック経営
患者に来院してもらうために、ホームページを作成したり、SNSを活用したりしているクリニックも多いでしょう。しかし、なかなか結果が出ないこともあるかもしれません。最も効果的なのは、実際に来院した患者による口コミです。今回は、患者に口コミを広げてもらう方法や、患者に評価されるクリニックについて紹介します。
初めて来院する多くの患者は、ホームページや口コミを見てクリニックを選定しています。最近では、Googleで病院名を検索するだけで簡単に口コミを見ることができるため、多くの方が利用しています。
もちろん、ホームページを充実させたり、SNSで発信したりすることも、多くの人にクリニックを知ってもらえるよい機会となるでしょう。しかし、第三者の口コミほど参考になる情報は他にありません。
それではどんなクリニックが良い口コミを書いてもらえるのでしょうか?
患者は自分の悩みを解決してくれるクリニックを探しています。ただ検査をして病名を特定するだけの医師は、患者から「冷たい」と評価されかねません。医師が親身に患者の声に耳を傾け、相談にのってくれた時、患者は医師への信頼を感じ、積極的に口コミをしてくれるでしょう。
同様のことはスタッフにも当てはまります。大切なのはクリニックが一丸となって、「痛い」「つらい」といった患者の悩みを、しっかりと受け止めることです。
また、他のクリニックにはないサービスも口コミにつながります。当たり前のサービスを提供するのではなく、「この病院にしかない」なにかを提供した時、患者は口コミをしてくれるでしょう。
口コミを広げてもらうには、診療の質を上げる以外にも、いろいろな方法があります。
病院のことを地域の方に知ってもらうために、町内会などで健康セミナーを開きましょう。
「健康寿命を伸ばすためには」や「生活習慣病を予防する方法」など、医師の専門分野のお話をすると喜ばれます。セミナーで医師に親しみを感じれば、「この先生なら受診してみたい」と思ってくれるでしょう。ご家族だけでなく友だちにも口コミを広げてくれます。
クリニック独自のニュースレターを作ってみましょう。例えば、夏ならば「夏の暑さを乗り切る方法」、冬なら「冬になると体がカサカサしてかゆくなるのはなぜ?」など季節に合わせたテーマで作るといいでしょう。しかし、ニュースレターを作る時間がない場合もあるでしょう。自院での作成が難しい場合は、専門業者がニュースレターを作成してくれます。
患者に「この病院はよかった」と思ってもらうためには、まず患者の悩みに親身に寄り添い、良い印象を与えなくてはいけません。また普段の診察だけでなく、外にでて地域の人達と触れ合うことも必要になるでしょう。口コミを広げてもらうために、もう一度、自院の強みは何か、患者は何を求めているのかを考えてみましょう。