2020.10.07成功するクリニック経営
あなたのクリニックではどれくらい清掃に力を入れていますか?新型コロナウイルスの影響から、清掃・消毒をこれまでより丁寧にしているというクリニックも多いでしょう。
しかし、その清掃業務はスタッフがやらなければいけない作業でしょうか?
看護師・医療事務のスタッフが自分の仕事に専念できるように、清掃業務全般を外部の専門業者に依頼するのも選択肢の一つです。
外部業者に依頼したいけれど、毎日のこととなると費用面の負担が大きい。そのような場合には、普段の清掃はスタッフで行い、週に一回は専門の清掃業者に依頼するという形をとるのもいいでしょう。
清掃業者は素人ではできない細かな点に目が届くため、衛生面に不安がある場合でも安心して任せることができます。
それではまず、普段スタッフが清掃をする部分で注意したい点をチェックしていきましょう。
受付は病院の顔です。受付が乱れていると、患者さんに不安を与えてしまいます。
毎日患者さんの側からカウンターの前に立ち、汚れがないか、ほこりが溜まっていないかを確認してみましょう。
待合室は患者さんが一番長く過ごす場所です。貸出用の本が破れていたり、汚れていたりしませんか?また、壁に貼っているポスターが汚れていたり、古くなっていたりしないか確認しましょう。
患者さんが座る位置から周りを確認してみましょう。書類が積み重なっていたり、処置したあとの道具がそのままになっていたりしませんか?診察室のドアの取っ手や椅子などもしっかりと消毒しておきましょう。
トイレは患者さんにとって、その清潔度が最も気になる場所です。掃除や除菌に力を入れるだけでなく、臭いにも注意しましょう。
清掃業者を探す場合、次の点に注意して選んでみましょう。
近隣の信頼できる医療関係者に相談してみましょう。有効な情報が得られることが多いです。ホームページの口コミではなく、実際に清掃業者を利用している同業者から、生きた情報を集めましょう。
清掃業者はそれぞれ得意分野があります。飲食店やオフィスを専門としている清掃業者もいれば、病院やクリニックを専門に清掃している業者もいます。病院の清掃は、見た目をきれいにするだけが目的ではありません。院内感染防止のための知識や経験も必要です。まず、それぞれの業者の専門性を見極めることが大切です。
問い合わせをした時に、その場でおおよその見積もりを教えてもらうと安心です。ただし、特殊な清掃の場合は、細かな見積もりが必要です。
アルバイトやパートの清掃員が多数在籍する業者の場合、単発でのお仕事も多いため、初めての現場で隅々まで清掃が行き届かないことがあります。毎回同じ担当者を派遣してくれる優良な清掃業者を選べば、安心して清掃を任せることができます。
清掃は、クリニックにとって必要不可欠な作業です。しかし院内のスタッフの手間をとらせると、他の業務に支障をきたしてしまいます。外部の専門業者をうまく利用することで、柔軟に対応していきましょう。