2019.07.07成功するクリニック経営
人を採用したいと思った時には、求職者の立場で考えることが大切です。どんな仕事内容なら魅力を感じてもらえるか、応募してもらえるか、相手の立場になって考えてみましょう。自身の要望だけではいい人材は集まりません。
また、雇用できてもすぐに離職してしまう可能性があります。この記事では、求人募集を始める前に考えておきたい、福利厚生の重要性についてお話していきましょう。
求人広告を出してもなかなか応募がない場合、応募してきた人を“とりあえず”雇ってしまうことがあります。しかし、これは絶対にしてはいけません。
人材を採用する際には、必ず適任の人材を選んで採用するようにするべきです。それが、クリニックの経営をスムーズにするポイントにもなります。
しかし、そもそもたくさんの応募があれば、“とりあえず”雇っておこうというような事態は防げるはずです。どうしたら、たくさんの応募者が集まるのでしょうか。
応募が少ない求人と、離職者の多い求人には共通点があります。どんな共通点かというと、「ずっと働き続けたいと思えない」という点です。
人は、働く中で「この職場でずっと働きたい」と思えなければ、いずれその職場を離れてしまいます。仕事にやりがいを感じられなかったり、自分の頑張りが認めてもらえないと、どうしてもその職場に嫌気がさしてしまいます。
「ずっと働きたい」と思ってもらうには、以下のポイントをクリアした求人募集をかけるようにしましょう。
・妥当な給与額であること
・安心して働ける環境であること
・充実した仕事内容であること
・プライベートも大切にできること
まず、あまりに低すぎる給与額では、いい人材は応募してくれません。しかし、給与額以上に、「安心して働ける」「充実した仕事を任される」「プライベートも大切にできる」という項目も求職者は注目しています。
ここで考えたいのが福利厚生についてです。
福利厚生を簡単に説明すると、お金以外で払われる「給与」のようなものです。世の中には、家賃補助や食事補助など、さまざまな福利厚生を用意している企業も少なくありません。
それもこれも、社員が安心して働き、充実した毎日を送れるような配慮をすれば、いい人材が集まり、かつ、離職率を下げることができるからです。
クリニックでも、福利厚生を充実させることは重要です。求職者はどんな福利厚生を受けられるのかを必ずと言っていいほどチェックしていますので、人材を募集する際には、制度の充実を図るようにしましょう。
とくに、これから出産を控える女性は、産前産後休暇や育児休暇などの子育て支援制度があると魅力を感じます。社会保険制度などもできるだけ充実させ、優良人材が集まりやすいように取り組んでいきましょう。