離職防止策に有効な面談とチームミーティングの必要性

2019.07.03成功するクリニック経営

離職防止策に有効な面談とチームミーティングの必要性

離職防止策に有効な面談とチームミーティング

これから開業する人にとっては、看護師やスタッフの雇用にばかり気にかかり、離職まで考えが及んでいない人も多いかもしれません。しかし、離職防止策は、安定経営のためにもとても重要な取り組みです。

今回は、離職を留めるために必要なヒアリングについてお話します。

離職を留めるにはヒアリングが重要

看護師やその他のスタッフが離職する原因はさまざまありますが、クリニックでは以下のような理由でも離職につながっていきます。

・入職当初にはなかった業務が増えた

・反りの合わないスタッフがいる

・残業が多いと感じているetc…

基本的に看護師たちは、これらの不満を自ら院長に話すことはありません。院長に言えない不満を抱えたまま、水面下で転職活動を進めていきます。そのため、これらの問題を改善するためには、まず看護師たちにヒアリングをし、現状の不満を改善していく努力が必要です。

定期的な面談でヒアリング

院長が自ら行っているクリニックもありますが、できれば第三者が介入し、看護師たちの不満等をヒアリングするといいでしょう。

「同じチームの◯◯さんとは相性が悪くて…」という悩みを話してくれるスタッフがいたら、それを医師に伝えて、配置替えなどを行います。そうすることで離職に至ることを防止できるのです。

クリニックによっては、院長の妻などの家族が面談を担当するケースもありますが、あまりおすすめはできません。完全な第三者ではないため、看護師たちが本当のことを言えず、結局不満を溜め込む可能性があるからです。

定例のチームミーティングでヒアリング

離職防止策に有効な面談とチームミーティング

クリニックの事業内容が変わる―

—例えば、訪問介護を始めるという経営上の変化があると、看護師たちは少なからず混乱します。当初は想定していなかった仕事が増えることは、看護師たちには受け入れがたい出来事であり、反対意見も多く出てくるでしょう。

しかし、なぜ訪問看護サービスが必要なのかの理由を説明すると、分かってくれる看護師もいます。ここで、医師自ら説明をしてもいいのですが、コンサルタントなどの専門家が介入して詳しく説明をすれば、より、看護師たちの理解度は上がるでしょう。

もちろん、説明のうえでも訪問看護はやりたくないと意思表明する人はいます。この場合は無理に業務に携わらせるのではなく、訪問看護をする看護師を新たに雇うなどして対応するのがベストです。

そうすることで、不満のない職場環境を作り出すことができます。

ヒアリングさえできれば対策を講じられる

まずは、面談やミーティングなどでスタッフの考えを聞くことが重要です。もし、残業の多さに不満を感じているスタッフがいれば、早番と遅番をつくって残業を減らせるように工夫することもできます。

ただ、ヒアリングと言っても医師自らが行うのでは充分でないことも覚えておきましょう。第三者がヒアリングを定期的に行う仕組みを備えておくことも重要です。

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