2019.05.03成功するクリニック経営
開業コンサルタントは医師の皆様の成功を全力でサポート致します。
しかし、もし「儲かる」から開業医になりたいということなら、少し意識を変えていただくようアドバイスさせていただきます。端的にクリニック経営は以前よりも難しい要素が多くあるのです。
ここでは、開業コンサルタントから見たクリニック開業のメリット・デメリットをご紹介していきます。クリニック開業の現実を知るためにも、ぜひ念頭に置いていただきたい内容です。
まずはクリニック開業のメリットをお伝えいたします。
クリニックを自身で開業する一番のメリットは、やはり「自分のやりたい医療サービスが提供できること」です。勤務医の場合は、病院の理念やマニュアルに従う必要があり、決定権も上長に委ねられていることがほとんど。「本当は患者のためにこうしたい」と思うことがあっても、一存では実行に移すことができませんでした。
しかし、自身でクリニックを開業すれば、すべての決定権は自分にあります。患者の受け入れ、診療内容、使用する医療機器など、何から何まで自分の思いを大切にできます。
大病院などに来る患者さんは、主にその病院に信頼感があるから来るのであり、どの医師の方に診察してもらうのかは選べないこともあります。
しかし、個人の病院に来るということは、「特定の医師の方に診てもらいたい」という思いが一番にあるのです。
自分を選んで来てくれる患者さんに向き合うということは、仕事へのモチベーションを高めることにも繋がります。
勤務時間ひとつとっても、自分の希望が通りにくい勤務医。月に何回かの当直をこなさなければいけない、職員の配置の関係で休暇希望が通らないことがある…など、もどかしい思いを経験する医師は少なくないはずです。
その点、開業医であれば、夜間勤務をせずに働ける診療内容・診療体制にすることで、勤務医時代よりもプライベートを充実させることができます。時間に自由ができるのは、すでにクリニックを経営している開業医たちも口を揃えて言うメリットです。
クリニック開業のデメリットがあるとすれば、決定事項の多さでしょう。
クリニック開業のためには、ありとあらゆるものを決定していかなければいけません。クリニックの看板1つにしても、その大きさや掲げる場所、クリニックの名称やロゴデザインなど、決定事項がたくさんあります。
看板1つでこの状態ですから、クリニックがオープンするまでには、数え切れないほどの決定を下さなければいけません。正しい決定を下すためには、必要な検討材料を集めておくことも大切です。
一番の難しい問題は、「開業医は経営者である」ということです。
勤務医の時は患者や自分のスキルだけに集中すればよかったものが、売上や雇用、医療サービスに関わる様々な決定を毎日行わなければなりません。
これまでのように医師だけの仕事では成り立たない点が、人によってはデメリットに感じられるかもしれません。
かつては「開業医は儲かる」と言われていましたが、現在は工夫をしなければ廃業に追い込まれる可能性もあります。
集患、スタッフたちの接遇等、開業すれば経営者として対策を取っていかなければいけません。
現実的なその点を肝に銘じて、理想だけを追わないようにする必要があります。
開業するにあたり、メリットもあればもちろんデメリットもあります。開業前にそのことを知っておく必要があります。
医師の方は医療のプロであり、”経営のプロ”ではない場合が多いですね。開業コンサルタントはその医師の方にかかる負荷の一部をサポートすることが出来ますので、少しでも経営に不安がある場合は、一度ご相談ください。