クリニックのホームページにブログを入れるメリットとデメリット

2025.02.05クリニック開業の心得

クリニックのホームページにブログを入れるメリットとデメリット

クリニックのホームページにブログを導入するかどうか、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?しかし、日々業務に追われるなかでブログを更新し続けることは、容易ではありません。

今回は、クリニックのホームページにブログを取り入れることで得られるメリットとデメリットについて、具体的にご紹介いたします。

クリニックのブログとは?

院長ブログ

クリニックのブログは一般的に院長が運営することが多いようです。医療の専門知識に基づいた症例紹介や、治療の実例を掲載していけば、クリニックのPRにも繋がります。

スタッフブログ

スタッフブログはその名の通り、スタッフによって更新されるブログです。院内の様子や、クリニックに関する有益な情報を紹介することで、集患に繋げる狙いがあります。スタッフブログによってクリニック内の良好な雰囲気が伝わると、求人の際にも役立ちます。

ブログ導入のメリット

専門医としての信頼性をアピールできる

院長自らが知識や経験をふまえた医療情報をアウトプットすることで、専門医としての信頼性を高めることができ、集患にも繋がるでしょう。ただし、専門用語を乱用した文章では患者に伝わりにくく、気難しい印象を与えてしまいます。

ただ専門的な情報を発信するだけでなく、こういった症状、このような治療と、具体的でわかりやすい実例を提示しながらの発信は、とても効果的です。

親近感が増す

医療については言及せず、特定のテーマについて深堀りされる院長もいらっしゃいます。例えば、読書や料理、マラソンなどの趣味について発信したり、中にはご自身のコスプレ姿を発信される方もいるほどです。クリニックとしてのアピールには欠けますが、院長個人に親しみを感じていただくうえで、これはこれで有効であると言えます。特定のファンがつくことで注目を集め、話題になれば、新規集患も見込めるでしょう。

SEO対策になる

多くのクリニックが、SEOの効果を求めてブログを導入されると思います。ブログ自体、無料のものから有料のもの、さらにホームページ自体にCMSを埋め込むシステムまで、さまざまなサービスがあります。

SEOに大きな効果があるのは、WordPressなどを利用したブログです。WordPressの導入には専門的な知識が必要ですので、多くのクリニックはWEB制作会社に依頼し、有料で導入しています。

ブログを更新していく自信がなければ、まずは無料のサービスを導入し、一定期間試してみるのもいいかもしれません。

ブログ導入のデメリット

一度始めたら更新し続ける必要がある

更新は一定の頻度で行い、できる限り長く続けていかなくてはいけません。ブログを更新すると日付が入ります。患者側は常に新しい情報を求めるので、更新が面倒だからと放っておくと、クリニック全体のイメージが下がってしまうことがあります。

炎上のリスク

ブログの文章には、多方面への配慮が必要です。不用意な言葉選びで炎上し、不特定多数のインターネットユーザーから攻撃を受ける危険性があります。

嫌われることもある

炎上とまではならなくても、書き方のクセなどによって読者から嫌われてしまうこともあります。そうなっては集患とは逆効果です。

特に、クリニックや医療と関係のない内容を発信する際には、細心の注意が必要です。患者側にとって興味のないテーマが続いた場合、離脱されてしまうことがあります。書くことが思い浮かばないからと言って、金融系やビジネス系の情報を掲載する方がいらっしゃいますが、嫌悪感を抱かれる可能性もありますので、クリニックのブログには掲載しないようにしましょう。

まとめ

ブログを書くのは手間がかかりますし、リスクもあります。しかしクリニックの専門性や院長の人柄をアピールするには、大変効果的なツールでもあります。

クリニックブログを始める決意をしたなら、患者側の悩みに専門的な立場から寄り添い、「このクリニックなら治療・解決できる」「このクリニックなら通えそう」という、ポジティブな考えに繋げていくことが必要でしょう。

 

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