失敗できない!新規クリニックのネーミングについて

2024.07.26クリニック開業の心得

失敗できない!新規クリニックのネーミングについて

新規にクリニックを立ち上げる際、その名称について頭を悩ませる方は少なくありません。まず何パターンかのクリニック名を候補に挙げ、そこから絞った末に、周囲の意見にも耳を傾けて決定されるのではないでしょうか。

ひと昔前は、院長の苗字や、地域名が入った医院(クリニック)名が主流でしたが、商標登録の問題や、他の医院と名称が被ってしまうことを避けるために、名付けを工夫される方が増えてきています。

今回は、クリニックの名付けでお悩みの方に、最近主流な名称の付け方をご紹介いたします。

インターネット検索を意識して名付ける

インターネットを介した集患が圧倒的に多くなってきている近年、より検索され、よりクリックされることを意識して、名付けをしなければなりません。

患者はインターネットを利用することで、自分の症状や条件に合ったクリニックをすばやく検索することができます。その際、貴院の名前が検索エンジンの上位に表示されるかどうかが、集患を左右する重要なポイントとなるのです。

どうやって検索しているの?

クリニックを探している多くの患者の場合、検索エンジンを使用し、キーワード検索をするでしょう。例えば、鼻水やくしゃみなどの花粉症症状で悩まされている患者の場合、「地域名」と「耳鼻科」と複数のキーワードを入力し、上位に出てきたところから検討していきます。

検索にかかりやすいクリニック名とは

では、検索に強いクリニック名とは、どのようなものでしょうか。

「皮膚科」「耳鼻いんこう科」など、クリニックの名称に診療科を明示することは、非常に効果的です。専門性を強みとしているクリニックであれば、「〇〇アレルギークリニック」や、「〇〇スポーツ整形外科クリニック」、「〇〇漢方内科クリニック」というような、より具体的に提示した名称の方が、検索上は有利になるでしょう。

立地を強みとしているクリニックであれば、「〇〇駅前クリニック」「〇〇町クリニック」など、地名を入れたクリニック名も効果的です。

SEO対策も充実させる

上位検索されるためには、名付けだけではなく、SEO対策にも力を入れる必要があります。そのためにはまず医院のホームページを作り、患者に情報を提供し続ける必要があります。例えば、具体的な症状の悩みや症例などを、常に更新されているクリニックは、ホームページが検索で上位に表示されます。ユーザー側が求める情報を提供している「優良なホームページである」と、Googleなどの検索エンジン側が判断するからです。

優しいクリニック名で親しみやすさを

近年は、親しみやすい名クリニック名も人気となっています。

例えば、「〇〇婦人科」よりも、『〇〇レディースクリニック』の方が、女性患者の感じる心理的な壁は低いとされています。また、「〇〇耳鼻咽喉科」よりも『みみはなのどのクリニック』の方が、「小児科」よりも「こどもクリニック」の方が、より優しく感じるでしょう。

昔の医院にはまずなかった、優しい名前を付けることで、「新しくできたクリニック」であることをアピールする狙いもあります。

まとめ

クリニックの名称を考える場合の、近年の主要な考え方をご紹介しました。

患者(クリニックを検索する側)にとっての親しみや安心感に加え、専門性など特化した強みを取り入れることで、他院との差別化に繋がるでしょう。

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