クリニックの新たな必需品!空気清浄機の選び方のポイント

2023.10.02クリニック開業の心得

クリニックの新たな必需品!空気清浄機の選び方のポイント

クリニックにはさまざまな理由で患者が来院します。院内感染を防ぐためにも、空気を衛生的に保つことが求められます。最近では感染症対策として、院内に高性能な空気清浄機を取り入れているクリニックも多いでしょう。

では具体的にどのような空気清浄機を選ぶと良いのでしょうか?医療機関が空気清浄機に求めるポイントを挙げながら、一緒に考えていきましょう。

ポイント1) 適用床面積で選ぶ

空気清浄機を購入する場合、実際に使用する部屋の広さに合わせて選ぶ必要があるります。部屋の広さに合った空気清浄機を選ぶために目安となるのが「適用床面積」です。適用床面積は、タバコ5本分の煙に含まれている粒子やガスを、30分で浄化することができる部屋の広さを表しています。

クリニックで使用する場合には、実際に使用する部屋より広い「適用床面積」の商品を選ぶといいでしょう。そうすることで、部屋の空気を素早くきれいにすることができます。例えば、10畳の室内で使用する場合には、適用床面積は20畳以上の空気清浄機を。14畳であれば適用床面積30畳以上の商品を選ぶといったように、実際に使う部屋の面積から2〜3倍を目安に決めましょう。

ポイント2) 家庭用より業務用を選ぶ

使う場所の床面積にもよりますが、クリニックの空気清浄機には、必要な性能を備えた業務用を選ぶといいでしょう。業務用の空気清浄機の場合、一般的にはメーカーの担当者がメンテナンスを行いますので、常に最適な状態に保つことができるのが最大のメリットです。

業務用の空気清浄機は家庭用と比べてパワーも強力なことが多く、医療機関に適した商品も販売されています。また、家庭用の空気清浄機は床置き型が主流ですが、業務用は天井吊り下げ型や埋め込み型が多く、患者の動線に余計な障害物を置かずにすむこともメリットと言えるでしょう。

ポイント3) クリニックに必要な機能で選ぶ

昨今の空気清浄機の多機能です。加湿・除湿を備えたものや、ウイルス除去機能を備えたもの、脱臭と除菌に特化したもの、静音に優れたものなど、商品それぞれに特性を備えています。自身のクリニックに必要な機能を書きだし、目的に合った空気清浄機を選択しましょう。

ポイント4) フィルターの種類で選ぶ

​​コロナなどのウイルス対策をしたい方には、HEPAフィルターを採用した空気清浄機がおすすめです。HEPAフィルターとは高性能空気フィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)の略で、0.3μmの粒子を99.97%以上キャッチしてくれるフィルターを指します。くしゃみや咳などの飛沫の大きさは5μmほどなので、院内感染対策にも適しています。

脱臭用のフィルターでは、タバコの臭いに特化した活性炭フィルターや、アンモニア臭を除去する次亜塩素酸を用いたフィルターがあります。気になる臭いに効果的なフィルターを選んでください。

まとめ

新型コロナウイルスの流行以降、患者は院内の感染対策にこれまで以上に敏感になっています。安心して来院していただくためにも、まずは自院に合った空気清浄機を導入しましょう。さらにホームページや待合室の掲示を利用して、空気清浄機を効果的に使用していることをアピールするのもいいでしょう。

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