クリニックがレセプト業務を外注するメリットについて

2023.01.05クリニック開業の心得

クリニックがレセプト業務を外注するメリットについて

レセコンへの診療情報の入力や、レセプト内容の点検作業。毎月のレセプト業務に時間がかかり、医療事務スタッフに残業させてしまっていませんか? レセプト業務がスタッフの重荷になっているのなら、外部の業者に委託するのもひとつの方法です。

今回はレセプト業務を外注するメリットについて紹介します。

レセプト業務が負担になる理由

レセプト業務がクリニックにとって大きな負担になるのは、以下のような理由からです。

一部のスタッフしかレセプト業務ができない

レセプト作業には専門知識を要するため、医療事務経験豊富なベテランスタッフや、資格取得者が行うことがほとんどです。大抵のクリニックには担当できるスタッフが数人しかいないため、その人が休んだり離職したりすると、レセプト業務に支障が出てしまいます。

また、長年レセプト業務を担当している人がいるクリニックでは、そのスタッフの独自のやり方があるため、担当者の離職や急病によって、突然レセプト業務ができなくなることもあります。

レセプト業務を習得するまでに時間がかかる

レセプト業務の流れを全て覚えるまでには、時間が必要です。他院でレセプトを扱った経験があったとしても、クリニックによってその進め方も違いますので、慣れるまでには時間がかかるでしょう。新人スタッフの場合、普段の業務をしながらレセプト関連の作業を覚える必要があるため、習得は容易ではありません。

返戻作業はその都度問題を解決する必要があるため、さらにスタッフの負担になります。

特定の時期に作業が集中する

毎日多くの患者が来院するクリニックでは、日々の業務内でレセプトを細かくチェックできない場合があります。なかには医師の確認が必要な作業もありますが、その都度確認できるとは限りません。医師の都合で月末にまとめて行うケースも多く、結果的に、毎月特定の時期に作業が集中してしまいます。

レセプトを外注するメリット

レセプト業務が負担になっている場合は、専門の業者に外注することができます。全て外注するのではなく、院内でできることと外注することを分け、一部を委託することも可能です。

レセプトを外注するメリットには、次のようなものが挙げられます。

患者対応に集中できる

レセプト業務の一部を外注することで、事務作業に割く時間を減らし、本来の業務である患者対応に集中することができます。患者の満足度を高めることは病院の評価に直結し、集患にも繋がっていくでしょう。

レセプトの返戻・減点が少なくなる

レセプト業務のプロに委託することで、返戻や減点が少なくなります。返戻がなくなることで再請求にかかる膨大な時間と手間が省け、人件費の節減にも繋がります。

算定漏れによる損失が防げる

診療報酬のプロによる点検が入るので、算定漏れなどによって発生していた損失を未然に防ぐことができます。

レセプトの知識がないスタッフでも採用できる

医療業界全体が人材不足に見舞われている昨今、熟練の医療事務スタッフは引く手あまたです。クリニックに合う人材を見るけることは困難で、人件費もかさむでしょう。レセプト業務を外部の業者に委託することができれば、レセプトの知識や経験が少ないスタッフでも採用することができ、採用にかかる費用と手間を大きく節減できます。

スタッフの休職や離職に頭を悩ませずに済む

レセプト作業を担当しているスタッフが急病になったり、退職したりする際、その業務をどのように引き継ぐかが大きな問題となります。外部業者に外注することで、スタッフの入れ替えによってレセプト業務が滞る心配がなくなります。

まとめ

レセプト業務を全て院内で行うことに負担を感じている場合、専門の外部業者に委託することは有効な手段です。事務スタッフの負担が減ることで普段の業務に集中することができ、院内サービスの向上も目指せるでしょう。

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