様々なタイプの医療モール

2021.09.15クリニック開業の心得

様々なタイプの医療モール

新しい医院開業のカタチとして人気が高まっている医療モール。内科・整形外科・皮膚科など複数の診療科とそれぞれを専門とする医師が集まっているため、クリニック同士での協力体制が敷きやすく、医師と患者双方にとってのメリットの大きさから大変注目されています。

しかし、一言で医療モールといってもいろいろなタイプがあるのをご存知でしょうか?ここでは、具体的にどのようなタイプがあるのかを紹介します。

医療ビレッジ型

隣接した敷地内に一戸建てのクリニックが集合しているタイプです。このタイプの特徴はそれぞれのクリニックごとに建物を建てるため、自由度が高く、医療機関の目指すコンセプトに合わせたデザインを取り入れることができます。複数のクリニックが集まっているため、駐車場を共有することもできます。

施設併設型

商業施設併設型

同じビルの中に、商業施設と複数のクリニックが集合しているタイプです。このタイプの特徴は、商業施設で買い物をする、食事をするなど他の目的で施設に来る客が多いため、広告をすることなく多くの人に知ってもらえます。ショッピングや習い事のついでに通うことができ、待ち時間もうまく利用できます。また、商業施設の駐車場やトイレなどを利用できるため、開業時の初期投資やランニングコストが大幅に削減できます。

オフィスビル併設型

同じビルの中にオフィスと複数のクリニックが集合しているタイプです。仕事の合間や仕事帰りに通いやすいため、急に体調が悪くなった方や定期的に通院が必要な方などの利便性が高いのが特徴です。また、大型のオフィスビルの場合、大抵は駅の近くなどの通いやすい場所にあるため、多くの方に利用してもらえるというメリットもあります。

集合住宅併設型

同じビルの中に住居と複数のクリニックが集合しているタイプです。暮らしに密着したクリニックとして、近隣住民の利用が見込めます。住居のタイプにもよりますが、子ども連れや高齢の方の来院の割合が多くなるのが特徴です。

駅の近くや往来にクリニックがある場合は、住民以外の方にも知っていただく機会が多くなります。

医療ビル型

一つのビルの中を、クリニックや薬局などの医療関連施設だけが占めるタイプです。医療機関が入ることを前提として建てられているため、診察や治療のために必要な電気容量や給排水などの設備が整っています。エレベーターの設置や、入り口に坂をつけるなど、バリアフリーも考慮されていることが多く、開業時に内装費などの費用を抑えることもできます。

また、近隣の方に医療ビルと知ってもらうことができれば、認知度が高くなり、集患が見込めます。

まとめ

医療モールには複数のクリニックが集まっているため、患者の利便性が高く、集患しやすいという利点があります。また、医療機関同士が連携しやすい、駐車場などの設備を共有しやすい等、クリニック側のメリットも多いため、開業時や移転時の選択肢として人気が高まっています。
自院にとって医療モールで開業することのメリットとデメリットをよく考え、検討してみてください。

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