医療機関で利用される看板の種類と効果

2021.07.29クリニック開業の心得

医療機関で利用される看板の種類と効果

医療機関ではさまざまな場所で看板が利用されています。大抵の場合、クリニックの玄関や駐車場には看板が設置されていますし、駅や電柱に設置する案内掲示も看板の一種です。

看板はクリニックの顔です。目立たない、文字がたくさん書かれて読みにくい、清潔感がないなど、質の低い看板は集患にも影響を与えます。
看板の設置を考えている方は、自院でどんな看板が必要なのか考えていきましょう。

医療機関でよく使われる看板

医院の正面に配置されるファサード看板には、内部にLEDを施した「電飾看板」など、夜間でも視認性が高いものがよく用いられます。

クリニックの外や駐車場に設置するものには、自立する「タワーサイン」がよく使われます。「タワーサイン」はクリニックの玄関に設置されることも多く、患者さんの一番目に付きやすい位置にあります。

医療機関の周辺では「電柱広告」もよく使われます。車や歩行者の目に触れやすく、誘導案内に最適な看板です。

看板に載せるべき内容

看板には、自院の名称を入れるだけでなく、診療科目や受付時間、休診日、住所や電話番号など必要な情報も記載します。

デザイン・色使いなどの工夫も必要です。自院の強みや親しみやすさなどが伝わるデザインを考えましょう。覚えてもらいやすいロゴやイラストを使用するといいでしょう。

視認性も重要です。大きな文字、読みやすい色使いなどの配慮はもちろん、看板が目につきやすい道路や通路にあるか、遠くからでも文字が読めるかどうかも確認しましょう。

誰が見るかを考える

看板は、車に乗っている人、道を歩いている人、自転車に乗っている人、近くのビルや家から見る人など、さまざまな人が見ることを予測して設置します。車の場合、一瞬で通り過ぎてしまうため、一目でクリニック名や診療科がわからなくてはいけません。また、車から自院を見た場合、見やすい位置に看板が設置されているかも必要です。

患者さんは、クリニック名を見て受診する人だけでなく、診療科だけで来院する場合もあります。どんな人が受診されるかを予想して看板を設置しましょう。

看板に掲示できないこと

クリニックの看板では掲示できないものがあります。看板の内容は医療広告ガイドラインに従って作成しなくてはいけません。例えば、「絶対に安全な治療法です」といった虚偽広告や、「国内でNo.1の治療数」といった広告は、患者に誤解を与えかねないため禁止されています。その他にも細かい決まりがありますので、看板を作る前に目を通しておきましょう。

参照:厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000209655.pdf

まとめ

初めて受診する患者さんは、看板を見てクリニックにたどりつきます。看板が見にくい位置にないか、字は読みやすいか、古くなっていないかなど、常に看板の状態を確認しておくことが大切です。

看板はクリニックの顔です。看板の内容次第で、患者に与える印象を大きく左右します。集患に力を入れたい時、まず最初に看板を見直すのもひとつの方法です。

 

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