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2020.08.28クリニック開業の心得
クリニックを選定する際に、女性の影響力は高いと考えられます。なぜなら女性は、自分自身の通院のほかに、子どもや家族の付き添いに来ることが多いからです。
今回は、女性が来院したくなるクリニックを紹介します。
女性がクリニックを選ぶ理由は、場所や口コミだけではありません。居心地の良さやスタッフの対応などをよく観察しています。
例えば、クリニックに入ったとき、スタッフの挨拶がなければどう感じるでしょうか？また、クリニック独特な匂いや、トイレの匂いが気になる方もいます。これらを解決するためには、第三者の目線でクリニックの環境を見直す必要があります。
患者が来院するのは体調が悪くなったときです。自分の体への不安、治療への不安など、いろいろな不安を軽減するために、クリニックの内装やインテリアを工夫し、落ち着いた雰囲気を出すことが重要です。
例えば、色です。気分を落ち着かせてくれるブルー、温かい気持ちにさせてくれるオレンジなど、色の持つ特性を利用して居心地のいい空間をつくりましょう。
また、観葉植物の緑は心に安らぎを与えると言われています。状況に合わせて植物を配置するのもいいでしょう。
女性がクリニックに来られた場合、どのようなサービスを求めているかを紹介します。
受付のスタッフが常に何か作業をしている、受付を離れている場合、患者はどう感じるでしょうか。受付はクリニックの顔です。いつでも声をかけやすい雰囲気を出すことが大切です。
また、初診の際にも迷うことなく受付できるよう、受付は誰にでもわかりやすい場所に配置しましょう。
待合室は、人の目が気になる場所です。できるだけ患者さん同士の目が合わないように、同じ向きに椅子を並べる・植物などで死角を作るなど、レイアウトを工夫しましょう。
待ち時間が気にならないサービスも必要です。待合室にテレビを置いたり、雑誌や新聞を自由に読めるようにしたりと、各院でいろいろな工夫をされています。最近ではipadなどのタブレットを貸し出しているクリニックもあり、特に子どもに喜ばれています。
女性は荷物が多いため、荷物を置く場所だけでなく、コートをかける場所もあると喜ばれます。また診察後に衣服を整える場所があると安心できます。
体調の悪い患者さんはトイレを汚す場合があります。時間を決めてチェックすることが大切です。女性にとってトイレの清潔度は、クリニック選びの非常に重要なポイントです。常に清潔なトイレを保つよう注意してください。
また、女性がトイレを利用する場合、身だしなみを整えたり、化粧を直したりすることもあります。カバンやコートをかける場所を用意しておくといいでしょう。
小児科の場合、おむつ台や紙おむつ用のゴミ箱も必要です。歯医者の場合、マウスウォッシュ・濡れティッシュなどがあると喜ばれます。
女性に喜ばれるサービスはこの他にもたくさんあります。女性スタッフの意見を聞く場を設けたり、来院時にアンケートに記入してもらったりと、常に女性の要望にアンテナを張りましょう。
女性からの評判は、口コミなどに大きな影響を与えます。
