クリニック開業時に建築設計者と出会うべきタイミングと選定について

2020.04.30クリニック開業の心得

クリニック開業時に建築設計者と出会うべきタイミングと選定について

クリニック開業を成功させるためには、建築計画が非常に大切です。希望の診察スタイルを実現するために、建築設計者と共通の認識を持つことが大切です。この記事では、建築設計者と出会うべきタイミングや選定について解説します。

建築設計者と出会うべきタイミング

一般に、医師がクリニックの開業を検討し始めた際には、まず身近にいるMRや医療機器の営業担当者、医療コンサルタント、開業を支援する企業に相談することが多いでしょう。

具体的な資金計画や開業地の選定を始め、その後に仲介を通じて建築設計の担当者に会う、という流れが一般的です。

建築設計の担当者との初回面談のタイミングには注意しなければいけません。可能であれば、開業を希望する土地の購入やテナントの賃貸契約をする前に面談し、物件の選定に関しても意見を聞くことが大切です。

クリニックの開業形態や診療スタイルによって、必要な延床面積や電気容量、給排水、空調などのインフラ設備は大きく異なります。

建築家はそのような条件を熟知しているため、事前にイメージを共有することで、クリニックに適合する理想的な土地や物件を選定することができるのです。

クリニック設計には経験が重要

クリニックの設計には、一般家庭のそれとは異なる要素が多数あります。経験豊富な建築家であっても「クリニックの設計は初めて」という場合は、注意が必要です。できれば、クリニックや病院の建築設計を熟知した建築家に依頼するのが無難でしょう。

クリニック開業における建築設計者の選定

開業を成功させるために、クリニックの建築計画は大変重要な要素です。

使いやすく満足できる設計を実現するために、最も必要なのは、クリニックの完成イメージを医師と建築家が共有すること。

建築設計とは、実際に営業している様子をクライアントと共にイメージし、形にしていく作業です。認識を共有するためには、建築設計の経験や技術はもちろん、実際にクリニックを運営していく医師との相性が大切です。万が一、打ち合わせの段階で設計担当者との意思疎通が難しいと感じたら、別の建築家を探すのもひとつの手段といえるでしょう。

また優れた建築家は、様々な立場から使いやすさを考慮しているものです。クライアントである医師の理想を叶えるだけではなく、患者側の目線もふまえた提案がされているどうかが、建築家を選定するうえでのひとつのポイントとなります。

まとめ

ここでは、クリニック開業時に建築設計者が出会うべきタイミングと選定について解説しました。

クリニック開業を成功させるには、資金計画や立地選びと同様に、建築計画が重要となります。そのため、開業を希望する土地の購入やテナントの賃貸契約をする前に、建築家を選定しておくといいでしょう。

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