2020.04.16クリニック開業の心得
インターネットマーケティングが主流となってきた今、企業経営にSNSの活用は不可欠となりました。かつては主にGoogleなどの検索サイトが使用されていましたが、TwitterなどのSNSを利用して情報収集する方も増えてきてます。
では、クリニックはどのようにSNSを活用すればよいのでしょうか。ここでは、クリニックとSNS運用について分かりやすく解説します。
SNSによる集客マーケティングのノウハウはさまざまなものがありますが、医療という特性上、直接的な集患というよりは、既存患者さんに対してクリニックの情報や地域の医療情報を伝えることに主眼を置いて運営しましょう。
継続的にSNSを活用していくことで、クリニックの名が既存患者さんや地域の方に目に触れる機会も増え、間接的な集患に繋がるでしょう。
SNSは情報拡散の手段のため、定期的に有益な情報を伝える必要があります。更新頻度や質が低いとSMSから離脱されてしまうだけではなく、クリニックの信用も損ないかねません。SNSを有効的に活用するためには、定期的な更新を、クリニックの業務の一環として組み込む必要があります。
逆に、定期的な更新に自信がない場合は、SNSの導入を再考するのもいいかもしれません。
Facebook・Twitter・Instagramなど、SNSにはたくさんの種類があり、選択するSNSによって効果は異なります。ここでは各SNSの活用方法をご紹介します。
Facebookは、「いいね!」がもらえるコンテンツ制作がポイントとなります。そのため、ホームページとは別にどのようなコンテンツをFacebookで展開するかを考えなくてはいけません。ある程度手間をかけないと効果が出にくいこともあり、掲載する内容によっては、多忙な院長やスタッフにとって、ホームページの更新と同様の非常に手間がかかる作業にもなりえます。
最低限の作業で効果を出すためには、あらかじめ更新しやすいテーマを設定しておくと良いでしょう。事例を挙げると、出生した赤ちゃんの写真を定期的に載せている産婦人科は、たくさんの「いいね!」を貰っています。
1ツイート140文字と掲載文字数が制限されているTwitterは、情報ハブとして活用するのに最適です。
情報ハブとは、オフィシャルサイトやblogでの更新情報をまとめて配信する機能を指します。例えば、「院長がブログを更新しました。今回の記事は、更年期障害についてです。」という形でお知らせを投稿し、ツイート内のURLをクリックした人をホームページに誘い込みます。
またTwitterは、緊急速報を配信するために最適なツールでもあります。災害時などに「〇時~〇時まで緊急診察します」等の情報を配信して、地域に拡散させれば、住民の方にとって有益な医療情報サービスとなります。
Instagramは、主に画像を掲載するSNSです。Facebook同様、「いいね!」をもらえるコンテンツづくりがポイントとなります。院内の様子や職場の雰囲気を伝えるのに適した媒体ですので、人材採用に活用するのもいいでしょう。
またクリニックのホームページにInstagramのタイムラインを連携させると、SNSを更新する度にホームページ上に自動的に画像が掲載され、見た目にも賑やかなものになるでしょう。
複数のSNSを個別に運営するには、手間やコストがかかります。そのため、活用するSNSを用途によって絞ることも、ひとつの方法です。
複数のSNSを活用したい場合には、SNSを全て連動させ、どれか1つ更新すると自動で他のSNSも更新される運用方法がおすすめです。
SNSの活用には写真が必要不可欠のため、写真の加工機能が充実しているInstagramをメインに設定し他のSNSを連動させると、より効率的に更新することができます。
ここではクリニックにおけるSNSの活用方法をご紹介しました。
ホームページと併行してSNSを運用する場合、頻繁な更新を維持することが最大のネックとなるでしょう。
しかし、うまく活用することができれば、周辺住民の方に有益な医療情報サービスを届けることができ、間接的な集患効果も得られるでしょう。人材採用に繋がるような運用も可能です。
SNSには様々な利用価値があることを踏まえ、導入を検討しましょう。