クリニック開業時に知っておきたい!集患施策 7 選

2019.12.30クリニック開業の心得

クリニック開業時に知っておきたい!集患施策 7 選

クリニック開業時にはどのドクターも集患施策について頭を悩ませるでしょう。実力のある医師であっても、クリニックを開業したことを地域の人に知ってもらわなければ、集患につながりません。

集患方法も時代の変遷に伴い、さまざまな方法が登場しているため、最適な方法を選ぶことがクリニックにとって重要です。

ここでは、クリニック開業時に知っておきたい最新の集患施策をご紹介します。

集患施策 1.  ポスティング

最近は新聞を購読しない家庭も増えているため、ポスティングが集患の主流になっています。ただしコストがかかりますので、ポスティングのタイミングを見極めることが重要です。

開業に合わせてポスティングを行うのは効果的です。内覧会の案内チラシを作成する際に、診療時間や院長紹介も併せて記載しておきます。

医師会によっては、ポスティングは開業時のみという暗黙の了解がある場合もありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

集患施策 2.  ホームページ

クリニックのホームページは必須です。患者さんがクリニックを探す際にも利用されますし、診療時間や所在地の確認にも利用されます。

大切なのは、急な休診日のお知らせを掲載するなど、頻繁にホームページを更新しておくことです。新鮮な情報が掲載されていることで、患者さんにとってより使いやすいホームページとなり、集患にもつながるでしょう。

最も効果が期待される「MEO 対策」

ホームページによる集患施策は、これまでの SEO 対策から MEO 対策へと流れが変わってきています。

MEO(Map Engine Optimization)は、グーグルマップに対するマップ検索エンジンの最適化を意味します。グーグルマップで「場所+診療科目」で検索するとクリニック情報が上位表示され、クリニック情報や待ち時間が表示されるシステムです。

正確に道順と所要時間を教えてくれるグーグルマップを、カーナビ代わりに利用する機会も増えています。現在位置から最も近いクリニックを検索するなど、グーグルマップの利用価値は高く、そのため MEO 対策は、今後最も効果が期待される Web マーケティング施策として注目を集めています。

集患施策 3.  駅の広告

駅の構内でクリニックの広告を見かける人も多いのではないでしょうか。

しかし、駅に広告を出す場合は、十分に検討してからの方がいいでしょう。近頃はスマートフォンに気を取られている人が多いので、駅の広告を目にする機会は少なく、以前と比べると効果が期待できなくなってきています。

集患施策 4.  待合室モニター

待合室にモニターを設置しているクリニックは多くありますが、その大半はテレビ番組を流しています。

外来患者は診察までの待ち時間は暇なため、待合室のモニターは意外に見られているものです。

そのため、「こんな症状の方は、こんな病気の可能性があるかもしれません」「お知り合いにこんな症状の方がいたら紹介してください」というように、クリニックのPRにつながる動画を流すことは、集患施策として有効です。

医師の専門分野を周知する効果もあり、一石二鳥と言えるでしょう。

集患施策 5.  セミナー

近隣の住民を対象に予防や治療に関するセミナーを開くことは、医師の負担が大きい分、集患施策としては大変効果的です。医師の得意分野をアピールする機会にもなり、また特定の疾病に悩む患者さんを効率よく集めることもできます。

定期的にセミナーを開催すれば「町医者」として地域に貢献することができ、知名度の向上にも繋がります。

年間を通して、複数名の医師のリレー形式でセミナーを開催すれば、個々の医師の負担は軽減され、それぞれが集患効果を得られるでしょう。

集患施策 6.  予約コントロール

予約制を導入する場合は、特定日に予約を集中させることも戦略として有効です。
開業直後、アポイントをすべて同じ日にまとめて患者さんを待たせると「予約が取りづらい人気の病院だ」という印象を与えることができ、問い合わせを増やすことができます。これは行動経済学の分野で行列効果と呼ばれるものです。

ただし、例えば小児科の場合は、待合の患者数が多いと、院内感染をおそれる保護者がナーバスになってしまいます。そのため、予約コントロールは診療科によって使い分けてください。

集患施策 7.  近隣挨拶

近隣への挨拶は非常に大切であり、集患にも効果的です。特に企業への挨拶はおすすめします。従業員が体調を崩して長期間休むことになれば、会社に損失が出ます。また最近は、会社が従業員の健康を管理することが国から義務付けられているため、従業員の健康管理に対する企業側の意識が高まっているのです。

近隣の企業にクリニックの存在をアピールするためにも、大企業であれば医療部門、中小企業であれば総務部門に挨拶しておくとよいでしょう。

まとめ

クリニックの存在を知ってもらわなければ、患者さんは集まりません。そのために広告は必要です。新規開業の場合には、ある程度の広告費を使わなければいけませんが、効果的な方法を選べば瞬く間に患者数は増えます。ぜひ、それぞれのクリニックに合った集患プランを立ててみてください。

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