初診から再診へ。リピート率を上げるクリニックの仕組みづくり

2025.07.25成功するクリニック経営

初診から再診へ。リピート率を上げるクリニックの仕組みづくり

クリニック経営において、患者の再診率(リピート率)は極めて重要です。どれだけ初診の集患ができても、再び選ばれなければ継続的な経営は成り立ちません。
では、患者が「また来たい」と感じるクリニックとは、どのような特徴を持っているのでしょうか?ここでは、リピート率を上げるための基本的な仕組みづくりについてご紹介します。

第一印象を決める受付と動線

初診時、患者が最初に接するのは受付スタッフです。ここでの対応が不快だったり、不安を感じさせるものだったりすれば、クリニックの第一印象は最悪なものになるでしょう。丁寧な言葉遣いと、気持ちのいい対応を徹底しましょう。

また、わかりやすい案内、清潔感のある空間設計など、患者目線での快適な動線を作ることも大切です。動線がわかりづらい、待ち時間が長すぎるといったストレスは、患者離れの原因になります。

スタッフの質が患者の信頼を生む

クリニックにとってスタッフの質は、診療の満足度と直結しています。医師の診察が丁寧でも、受付や看護師の対応に不信感を抱けば、患者の再診の意欲は大きく損なわれます。

そのため、スタッフを採用する際は、スキルよりも「人柄」「共感力」「ホスピタリティ」を重視して選びましょう。医師だけでなくスタッフの対応が、リピートにつながる鍵です。

さらに、定期的な研修やミーティングを通じて、クリニック全体としての対応品質を常に高めておきましょう。

再診につながる診察とは何か

もちろん医師の診療も、再診を左右する大きな要因です。短時間で終わらせるのではなく、患者の話にしっかりと耳を傾け、不安を受け止め、わかりやすい言葉で説明することが重要です。

また、診療後に次回の予約を自然な流れで提案することも必要不可欠です。通院のメリットを明確に伝え、「この先生に診てもらいたい」と思わせる信頼関係を築くことが再診につながります。

診療外でのアプローチ

再診率向上のためには、診療外でのアプローチも有効です。診察後にフォローメールを送る、定期健診のリマインドを行うなど、ちょっとした気遣いが「このクリニックは丁寧だ」という印象につながり、自然なリピートを促します。

また、公式サイトやLINEなどで、クリニックからの案内や健康情報を定期的に発信することも効果的です。診察外でも患者との接点を維持できるよう努めましょう。

まとめ

再診率の高いクリニックに共通しているのは、患者からの信頼と、院内での快適な時間です。受付から診察、受診後の情報発信に至るまで、すべてのプロセスで「また来たい」と思ってもらえる工夫を心がけましょう。再診の多いクリニックには、必ずそれを支える仕組みがあるものです。

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