ドクターの声
大学入学をきっかけに山梨県から長野県に移住、大学卒業後もずっと長野県各地の地域基幹病院で働いてきましたが、分娩、手術、管理業務すべてを昼夜問わず行うことが体力的に厳しくなってきたことと、両親が高齢となり、はなれて暮らすのが少し心配になってきたこともあり、実家近くの病院に転職し、分娩は取り扱わずに働く決意をしました。なかなか条件に合う転職先が見つからずにいたところ、縁あって医療法人設立とクリニック開業のパートナーとしてお誘いいただきました。
初潮前後の若い世代から気軽に受診していただきたい、と思っていましたので、学校や、比較的大型の商業施設に囲まれている新興住宅地の中心、という立地に惹かれました。 大通りから信号のある角を一つ曲がって入った路地沿いというのも、大通りのどちらがわからでも出入りしやすく、いいと思います。
開業までに必要な、業者間(医療機器交渉)、役所関連、就業規則作成など、関係各所との膨大な手続きの隅々に精通していて、診療以外の社会常識や知識を全く持っていない私でも、滞りなく開業にこぎつけられたのは、すごいことだと思います。一人では絶対に無理だと思いました。また人材採用に関しても求人、面接など採用に関する全てにおいて対応して頂き良いスタッフを雇用する事ができました。
元の職場を辞めるにあたり、後任の医師の派遣を要請することと、県をまたいでの開業でしたので、開業予定地付近に拠点(新居)をつくることから始めました。
いかに患者さんの居心地がよく、スタッフが動きやすい場所にするかということです。
いままでは現場責任者ではあっても、施設管理者ではなかったので、上から与えられた環境の中で、文句だけ言っていればよかったのですが、何から何まで自分で決めるというのは、なんと大変なことなのだろうと、身にしみています。
来てくださる患者さんの中に、ずっと気になっていたが、かかりあぐねていた、という方がけっこういらして、このあたりでは開業の産婦人科は男性医師が多く、病院には女医さんがいるものの、診療時間が仕事や学校と合わなかったり、病院自体に行きずらかったりするらしく、そういう方々の新たな相談先になれるのは、いいことだと思いました。 また、これは開業にかぎらず、業務形態の変化によるものなのですが、時間外の呼び出しが無い、ということが、ものすごく大きいです。
生理や更年期その他女性が避けて通れない症状が人より重いせいで、人生損したり、自分の身体を恨めしく思ったりする人が、少しでも少なくなればいいな、と思います。
スタッフの雇用です。いままで、一緒に働くひとを選ぶ立場にはありませんでしたので、面接して、自分で選ぶ、ということに緊張しました。まあ、選ばれる立場でもあるのですが、応募していただいて、オファーに了承が得られたときには、ほっとしました。
餅は餅屋、という言葉がありますが、医者は総じて世間知らずなことが多く、開業するとなると、資金が潤沢にあったとしても、土地や業者の選定から役所関連の膨大な手続きなど、ありとあらゆる決め事、決まり事、手続きのどこから手をつけたら良いのか見当もつきません。その道に通じたアドバイザーを得ることは必須だと思いますので、よいコンサルタントさんと出会えることが、まず大事だと思います。
ゆうびレディースクリニック
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