いわもと内科おなかクリニック 岩本院長

ドクターの声

いわもと内科おなかクリニック 岩本院長

Qクリニックの特徴
当院は内科、消化器内科として開院いたしました。消化器内科診療では内視鏡検査が主軸のひとつとなります。内視鏡検査は苦痛の強い検査ですので、検査を受ける方の嫌な印象を減らすために麻酔内視鏡といった診療内容の充実とクリニック内の下剤内服用の個室の完備などを行いました。
大学病院勤務時代の診療経験から、山梨県では一部の病院でしか行われていない潰瘍性大腸炎、クローン病や腸管ベーチェットといった消化管難病疾患の治療も取り扱い、病院よりも相談のしやすい専門家のいるクリニックとして専門外来も行います。
Q開業を決意したきっかけを教えてください。

もともと自分自身が高校生の時に潰瘍性大腸炎といった疾患を患い、その治療を長年受けてきた経験から消化器内科専門、消化管難病の専門医を志しました。比較的若い方に発症する疾患で、就学、就労をしており、休めない人がほとんどです。そのため通院も曜日の固定ができない方や夕方、土曜日などの通院のニーズも多いです。病院では夕方や土曜日診療を行っているところも少なく、その需要に応じることのできる体制を山梨県で提供するのが良いのではないかと考えて開業を決意しました。

Qクリニックモールの利点をお聞かせください。

周囲には耳鼻科、精神科、ペインクリニックが診療を行っています。疾患が複数合併するときや症状の原因がなかなか特定できない場合などは複数の科へ受診する必要があることもよく見られます。そのような際に、ひとつの診療所へ受診したその足で、隣のクリニックへも受診が可能で些細な相談もすぐに対応してもらえることが患者様へ大きなメリットとなると考えます。

Q開業の選定(場所)された経緯をお教えください。

山梨大学を卒業し、医師としても多くは山梨県で診療を重ねてきた経験から山梨県内で、また潰瘍性大腸炎などの自身の専門性から罹患患者さんの多い甲府市での開業希望で場所を探していました。その中で消化器内科が近隣に少なく需要の多そうであったこと、周囲にスーパーや家電量販店、大学など人が多く集まるモールとなっていたところをメディ・プランニング様より紹介いただき自分の開業イメージが実現できると考えて場所を決めました。

Qメディプランニングと他のコンサルタントとの違いや、最も良いと感じられた点は?

開業場所の紹介から資金計画、金融機関との交渉、建築会社との交渉、行政への届け出などを細やかに管理、実行していただくことで多忙な勤務医生活の中でも時間をとられることなく開業に至ることができました。また他のコンサルタントとは異なり初期投資を抑えての提案も大きなメリットでした。

Q開業に当たり、まずどの様なことから準備されましたか?

まずはインターネットでの情報収集や都内で行われている開業セミナーなどで知識をつけることと、開業場所の候補地を探し、実際に見に行くことから始めました。

Q開業に当たり一番重要視したポイントは何ですか?

開業は、当然ですが何十年も診療を続ける決意をもって行うものと考えていますので、自分が長く続けられる診療環境を作ること、好きになることのできる土地で開業することやスタッフも含め、全員が仕事のしやすいクリニックを作ることを重視しました。

Q開業後、勤務医時代と比較して、どの様な点が変わりましたか?
勤務医時代は病院のルールに基づき、多くの患者さんを診療する必要がありました。そのため患者さん個々の要望に応えることには限界があります。それに比べ、クリニック勤務となり可能な限り患者さんの要望に応えることが自分の裁量で可能になったことで私自身もストレスを感じずに診療できています。半面、責任が大きくなったことも感じています。
また開業後は経営者としての側面も必要となりました。特に看護師さんや事務さんといったスタッフのキャリアアップなども支援を行っていきたいといった気持ちが生まれ、クリニックとしてスタッフ教育のシステムも作っていければと検討をしています。
Q開業は経営リスクもあると思いますが、開業してよかったなと思う事を教えてください。

開業して間もないですが、患者様はそれぞれ様々な悩みを抱えていることを実感しました。病院には小さな悩みではかかりづらいとの声も多く聞かれ、診療を丁寧に行うことで皆様から安心の声が聞かれたときは喜びを感じます。また開業するまでの過程を経験したことで様々な業種の多くの人に関わり、出会うことができました。その中で自分とは全く考えの異なる視点を持つ人も多く、その考えに触れる経験も非常に勉強になりました。

Q今後のビジョンや夢があれば教えてください。

今後、診療規模が大きくなれば、当院の隣の空きテナントまであわせて大きな内視鏡センターを作りたいです。

Q開業して数週間が経過しましたが、今振り返って苦労されたのは、どの様な点ですか?

今回の開業はコロナ禍での準備となりました。私を含めて、開業に関わっていただいた方の中からコロナ感染が発症した場合に開業が大幅に延期となる可能性もありました。幸い、感染者はでませんでしたが、直前まで開業のタイミングが不確定となっていたところが最も不安な点でした。結果としてはすべて予定通りにすすむことができました。関わっていただきました皆様には心から感謝いたします。

Qこれから開業しようと考えているDrへ一言アドバイスをお願いします。

開業は人生を変える重大な決断です。一人では到底できないもので想像以上に多くの人の助けを借りてようやくできるものだと実感しました。長く続けることを考えますと、場所や開業スタイルの決定は非常に重要で、そのためには相談のできる経験あるパートナーを探すこと、家族や周囲の人の理解や協力も大事だと思いました。そして最初に描いた開業ビジョンを妥協せず可能な限り求めるのが良いと思います。また多くの人とのかかわりが出てきます。開業はみんなの力を借りてたどり着けるものですので全ての人への感謝と尊敬の気持ちも大切です。

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